2016.06.25
Mission ARM Japan 6月の定例会にて発表させていただきました「3D-DDプリントソケット*/前腕短断端用」の製作記録です。
(*3D-DDプリントソケット=3次元デジタルデザインし、3Dプリンターで出力したオーダーメイドソケット)
昨年2015年の初夏、exiiiのHACKberryを前腕短断端にもカスタマイズできるよう、義肢装具士のPODDメンバーと当事者がタッグを組み3Dデジタルデザインに挑戦しました。
[断端部位を3Dスキャン]〜2015年7月30日〜
世田谷ものづくり学校のFablab setagaya at IID βにて3Dスキャナーを使って、使用者の断端を
スキャン。
その後ソケットの形をデザインし3Dプリンターにて出力する予定だった…。
一部が正確にスキャンできなかっため、ソケットデータとして使える状態とは言えず・・・
別の方法を検討することにした。
[石膏で断端の型取り]2016年1月23日&[石膏モデル製作]2016年2月14日
石膏で断端の型取を行い、石膏モデルを3Dスキャナでスキャンすることにした。
(動かないモデルの方が3Dデータ化しやすいため)
VACANCY OFFICE GOTANDAにて、義肢装具士(PODDメンバー)による石膏の型取り。
石膏モデルはPOODA製作。
[メーカーより3Dプリンターをレンタル]2016年2月27日〜3月18日
PODDメンバーが石膏モデルから3Dスキャンデータを作成し、ソケットをデザインしている間にVACANCY OFFICE GOTANDAにて、HACKberryの各部品を出力。
触手型義手の前腕部をベースにソケットをPODDAメンバーがデザイン。
ベースにした「触手型義手」はこちらから・・・
Fusion 360 でデザインした最初のソケットイメージ。
デザイン後、もう少し遊び心を入れてデザインすることに。
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Fablab setagaya at IID βにてフィッティングソケットを出力!!
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ソケットのフィッティング後、ソケットのデザインを改良!!
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(水色ソケットイメージは 「123D Design」で作製)
再び出力し、フィッティング!!
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ユーザーの想いと義肢装具士の技術が集結し想いにカタチを与え想いが現実と
なりました。
義手は「隠す」義手から「魅せる」義手へ…。
Fablab setagaya at IID βのブログにも掲載がありますので、合わせてご読みください。
wrriten by Kunihiro Yamamoto
定例会直前の最終チェックとプレゼンの様子です。(OFF-SHOT)